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体重を落としたいので、薬をください No1 2020,11.18

 糖尿病患者さんには、肥満(傾向)の方が少なくありません。体重を落としたいと考え、”防風通聖散をください。”と言われる方が、時に来院されることがあります。
 防風通聖散とはどのような方剤なのでしょうか?宣明論に記載されている方剤で、18種類の生薬が使われています。理解を容易にするため、仕事や家庭などでストレスが溜まり、肝気の乱れを引き起こした場合を考えてみます。
  <肝気の流れ>           <胃熱の流れ>
                            脳    →:胃経別
    期門- - - - ->胃             ↑   →:脾経脈
     ↑     
 気が鬱して熱          ↑   :肺経脈
     ↑ 肝 
気の乱れ         肺   ↗心    :心経脈
      ↖                  ↑
       ↖               ↑↓胃:熱
        ↑               ↑↓
                        大腸
 
 肝の経気の多くは肝へは流れず、期門に向かい、脾経脈を介して胃へ流れて行きます。そこで気が鬱滞すれば、熱となります。
 胃の熱は脳へ伝わり、食欲を増します。生薬の配合から、胃熱を清し、食欲を抑える方剤ではないかと考えます。次回、防風通聖散を分析していきます。

at 2020/11/18 15:30:46