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体重を落としたいので、薬をください No4 2020,12.22

 麻杏甘石湯は、麻黄、杏仁、甘草、石膏からなる方剤です。分析してみます。
 条文63に、発汗後、更に桂枝湯を行うべからず。汗出でて喘し、大熱無き者は麻黄杏仁甘草石膏湯を与うべし。とあります。

           
大腸経脈
      喘す肺 <----             天鼎 --|--> 胃
         ↖ ↗----> 表 発汗       ↓
大腸の気は乱れて
---大椎--->↑胃邪気               ↓肺へ入る
                             肺

胃に移った邪気(活性化はない?)により、気が胃に集まります。この気は、一部は胃絡脈を通り大椎へと流れて行き、発汗を促します。一部は肺経脈へ流れ、大腸を経由して肺に入ります。また、大腸の気は乱れ、肺に入っていきます。肺内で気の乱れが起き、喘することになります。石膏で胃内の邪気を排泄し、麻黄と杏仁で肺内の気と水の乱れを整えます。甘草で気を胃に導き、他剤の働きを助けます。
 防風通聖散には杏仁はなく、桔梗が使われています。熱が肺内へ入ると、痰が作られます。痰がある場合は、桔梗が有効でしょう。残りの生薬、山梔子、黄芩、刑芥、連翹の働きについては、次回分析してみます。

at 2020/12/22 11:18:37