調胃承気湯は、大黄、芒硝、甘草からなる方剤です。服用すると、以下のように働くと考えます。
口
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胃内 大黄:胃の微小血管を拡張し、陽気(熱)を胃内へ
排泄する
芒硝:胃壁の邪気(陽気を引き寄せる物)を、水と
共に胃内へ排泄する
甘草:生薬を胃に留め、清熱作用を高める
微熱や胸部の不快感などがあり、便は硬くはないが出にくい場合に適しています。胃壁での熱の鬱滞が続くと、大腸へ流れる陽気が増えていきます。便が硬くなり、いわゆる便秘となる過程について、次回考えてみます。