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眠れないので薬をください No6 2020,9.9

 条文96に、傷寒五六日中風、往来寒熱、胸脇苦満、嘿嘿として飲食を欲さず、心煩喜嘔す。或いは心中煩して嘔せず、或いは渇し、或いは腹中痛み、或いは脇下痞鞕し、或いは心下悸して小便利せず、或いは渇せずして身に微熱有り、或いは欬する者は小柴胡湯これを主る。とあります。眠れなくなるとは、やはり書かれていません。
 詳細は省きますが、邪気(風邪)は、膀胱経→胆経→脾経へと移り、胃に到達します。往来寒熱胸脇苦満、この段階では邪気は胃には到達していないかもしれません。嘿嘿として飲食を欲さず、既に胃に到達しています。胃気が乱れている状態なので、胃熱は少ないでしょう。では、胃に熱が集まったら、どこへ流れていくのでしょうか。
 1)心煩喜嘔すと書かれています。邪気は胃壁へ侵入していき、集まった陽気(熱)の多くは胃壁内へ流れていきます。2)或いは渇しと書かれています。胃経別を上り、心を通り、多くは咽へ流れていきます。3)或いは胸中煩して嘔せずと書かれています。胃の傍にある肺経脈に入り、肺へ流れていきます。4)或いは渇せずして身に微熱有りと書かれています。脾経脈を通り心へ向かい、血中に入り、表に流れていきます。いずれの場合も、心経脈を通り、脳へ向かう熱は少ないと思われます。よって、不眠とはならないのです。
 また、乱れた陽気が脾へ流れ気血が停滞したので腹中痛み、脇下で気が鬱滞しているので脇下痞鞕し、邪気が脾へ入ったので心下悸して小便利せず、水気(と邪気)を含んだ気が肺経脈を通り肺に入ったので欬するとなったと考えます。従って、心へ向かう熱は少なく、不眠とはならないでしょう。
 それでは、大柴胡湯の場合はどうでしょうか?次回、詳細に検討してみます。

at 2020/09/09 16:21:55